嘘つき男子の愛し方





「それならあたしと遊ぼうよ。晴〜」




そう言って、俺の腕に自分の腕を絡ませてくる。




…そう言えば、
最近全然遊んでなかったな。俺。




前まで、毎日いろんな女と遊び明かさないと気が済まなかったはずなのに…




「ん。行こうぜ」




ゲームももう終わったんだし。




仁菜に付きまとう必要も、もうない。




それのに、なんで俺はあんなに必死に謝ろうとしてたんだ?




女の泣き顔も、何十回と見てきたし、
全然平気だったじゃねぇか。




ゲームなんか関係なく、仁菜のこともっと知りたいとか思ったのも




あいつが他の女とはどこか違うんじゃねぇかって思ったのも





きっと、他の女より
少し俺が気にかけすぎていたからだ。




所詮、女なんて誰でも一緒だ。




俺を求めるなら、誰でもいい。





そう思い聞かせるように、隣で腕を絡ませてくる女を連れて学校を出た…。