嘘つき男子の愛し方






「晴ーーー!」




少しして、




後ろから呼ばれて振り返ると
そこにいたのはクラスの男子2人。




一緒にトランプした奴らだ。




「悪い晴。罰ゲームのことだけどさ、さっき笠原さんに知られちまった」




「俺らが実験室で喋ってるとこに、忘れ物取りに来たみたいでさ…」




それを聞いて、理解できた。




さっきの言葉も、涙も。




「なあ、ゲーム開始から一ヶ月後っていつ?」




「次の月曜じゃん!」




そう言われて、日曜日とか最後の日
の意味もわかった。




「てか、晴ここでなにしてんの?」




「一緒に教室帰ろうぜー。所詮ゲームだし、バレたならもういいじゃん〜」




ダルそうに歩きはじめる2人。





「悪い。俺ちょっと探してくる」




そう言って、仁菜が行きそうなところを探しにいく。