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クレープを食べた日から数日。
あの日から毎日
一緒に帰ろうと誘われて、
2人で帰っている。
片桐くんと呼ぶと、『晴だって。』と何回も訂正されて、
少し、晴くんと呼ぶのにも慣れた。
「はーるーー今日遊ばない?」
「無理。仁菜と帰るから」
「ちょっと。最近全然じゃん〜。
晴、人が変わっちゃったみたいだし〜」
なんてブツブツ言っている女の子達を気にもせずに、晴くんは私のところに近づいてくる。
「帰ろうぜ。仁菜」
「う、うん。」
こっちを睨んでくる目線を気にしながら、教室を出る。
最近の晴くんは、本当に別人みたい。
女の子といちゃいちゃ。
たぶらかして遊んでる。
そんなイメージは、
すっかり無くなりかけていた。