「…ぷっ、ついてる。カスタード」
「…へ!?」
突然笑い出した片桐くんに驚きながら、
顔をペタペタ触る。
「どこっ!!?」
「ここ」
指が、ほっぺのよこに触れて
その指を片桐くんがペロッと舐めた。
「…甘。」
ちょ、ちょっと…。
その行動に、ますます赤くなる。
「仁菜、顔真っ赤じゃん。」
平然と、なに食わぬ顔で見てくる。
「だって…!!」
こんなの、
はたからみたらカップルだよ…。
もう、何が何だかわかんないけど
とりあえず恥ずかしすぎる。
その恥ずかしさを紛らわすために
少し下を向いて
ひたすらクレープを食べた。

