「それ、お前のこと考えて選んだから」
「…え?」
私のこと考えて、選んでくれた??
そう思うと、顔が熱くなってきた。
「うまい?」
「う、うん!すごく美味しい!ありがとうっ!」
イチゴとカスタードは、
実は私の大好物。
食べてると自然と顔が緩んでしまう。
ふいに、視線を感じて斜め上を見上げてみると、
どこか嬉しそうに笑顔を浮かべてる片桐くんと目が合った…
「お前の喜んでる顔、なんかいいな」
「…っ!?」
そう言われて、
心臓が飛び出しちゃうんじゃないかってくらいドキドキが加速する。
「かっ、片桐くんは食べなくていいの?」
「俺はいい。甘ったるいのあんま好きじゃねぇから」
「そ、そう。」
「お前見てるだけで十分だし。」
そう言われて、
ますます恥ずかしくなる。
恥ずかしいのに、
恥ずかしいのに…、
片桐くんに見つめられると、
目が反らせない…。
今、私の顔、
きっと真っ赤だ…。

