嘘つき男子の愛し方





少しして、



手に1つ、クレープを持った片桐くんがお店から出てきた。




「ほら。お前の」




そう言って、私にクレープを差し出してくれた。




「ほんとにいいの?」




「いいからって。食え」




半ば無理やりクレープを握らされた。




「……いただきます。」




チラッと片桐くんを見てから、
クレープをかじる。




いちごと、…カスタードだ。




甘酸っぱいイチゴと甘いカスタードが丁度いい感じに合っていて、すごく美味しい。