「じゃあ、どうしてあんなとこ通ったの!?」
「あそこのホテルの横の道通ったほうが断然近いんだよ」
ホテルじゃなくて、その横の道通っただけだったんだ…。
けど、断然近いって、一体どこに行くつもりなのかさっぱりわかんない。
「ねぇ、どこに行くつもりなの?」
秘密。と誤魔化して商店街の中を歩いていく。
少しして、片桐くんの足が止まった。
「ここ。」
その前にあったのは、
可愛い外装のクレープ屋さん。
「あれ…?ここ」
「前にお前、行きたいって言ってたろ?」
しれっとそう言われて、疑問に思う。
確かに、
冬華には言ったことあったけど…
片桐くんには言ってないよね…?
「ほら。入ろうぜ」
考えてると、片桐くんに手を引かれた。

