嘘つき男子の愛し方






休み時間。




不意に仁菜が席を立って、




向かったのは祐大のところ。




何かコソコソっと仁菜が言うと、




それに対して祐大が笑った。




…んだよあれ。




昨日、あいつらなにしたんだ?




そんな2人を見つめていると、




「晴。あれ、どーなってんの?」




「笠原さん、晴のターゲットじゃん」




いつの間にか、俺の横にいるのは
一緒にトランプした友達2人。




「超仲よさげじゃん〜」




「俺、昨日祐大と笠原さん2人で一緒に帰ってたって聞いたぜ」




「マジ!?」




…は?




一緒に帰ってた?なんだそれ。





「このままでいいのかよ?晴。」




そんなの、決まってる。




「よくねぇよ」