これは、聞くしかない。




ずっと疑問に思ってた、
片桐くんがどうしていきなり私なんかに気をかけ出したのか。




「松浦くん。」




「ん?なに?」




松浦くんなら、
何か知ってる気がする…。




「片桐くんが、どうしていきなり私なんか相手にし始めたのか。知ってる?」




「…っあ、いや、知らない…かな?」




あれ?
何か変なこと聞いちゃった…?




急に焦り出したと思えば、
今度はじっと見つめられる。




「笠原さん…。ごめん。」




「へっ!?どうして?」




助けてもらったのは私なのに。
急に謝られて今度は私が焦り出す。




「今はこれしか言えないけど、ごめん」




「う、うん?」




よくわからないままに、
とりあえず返事した。




「よし。帰ろっか!暗くなってくるし」




「う、うん!」






そのまま、暗くなってきてるからと松浦くんに家まで送ってもらって帰宅した。