嘘つき男子の愛し方




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「やっぱな…」




体育倉庫から少し離れたところにあったベンチに座らせてもらって、



松浦くんにさっきまでのことを聞いてもらった。




「岩谷と晴、確かに付き合ってたよ。
結構前だけど」




やっぱ、付き合ってたんだ…。




それに対して、どうしてか少し心に引っ掛かりを感じる…。




「でもな、今はキッパリ別れてるよ。
まぁ、晴の方が一方的にフッただけだろうけどな」




「そう…なんだ。」




「岩谷、結構しつこく晴に付きまとってたのは知ってたけど、まさかこんなことまでするとは…」




そう言うとすごく申し訳なさそうな顔をする松浦くん。




「ねぇ、松浦くんってさ、片桐くんと仲良いよね?」




「まあ、チビん時からの腐れ縁みたいなもんだけどなー」




そう言いいながら、歯を見せて笑う松浦くんを見ると、本当に仲が良いことはすぐわかった。