嘘つき男子の愛し方








「大丈夫か!?叫び声聞こえてさ、見に来たんだけど…」




「…っ。本当に、ありがとう…。」




ーー助かった。



そう思うと、
我慢できずに、涙が溢れてきた。





とりあえず出よう。




そう松浦くんに言われて、
立とうとしたものの




腰が抜けて動けなくて、
松浦くんに支えてもらって倉庫を出た。




外に出ると、さっき逃げようとした男子生徒が2人
倉庫のシャッターの横に倒れている。




「あ、こいつら。ただ伸びてるだけだから安心してな。今度もうすんなって言いに行くから」




そう言われて、少し安心した。