嘘つき男子の愛し方







今日もいつものごとく両親の帰りは遅いし、家には誰もいない。





「んんーっ…」





苦しそうに顔を歪ませている仁菜を、俺のベッドに寝かせた。





リビングから探し出した体温計で熱を測ると38.7度。





今すぐ病院連れてったほうがいいんじゃないか?とも思うけど、こんな状態の仁菜をこれ以上出歩かせるのもどうかと思う。





水で濡らしたタオルを絞って頭に当ててやると、少し苦しそうな表情が和らいで安心した。





そういや、昼飯まだ食ってねえな。





時計を見ると、もうすぐ2時。
どうりで腹空くわけだ。





仁菜が目を覚ました時に何か少しでも食べれたら…と、粥でも作ろうとキッチンに向かってみたけど





待てよ。…粥ってどうやって作んだ?






よくよく考えてみると、料理という料理を今までにしたことがなかった。





家庭科の時間もその辺のやつに適当にやらせてほぼサボってたからな…





普段も、母さんが置いてったのを食べるか、姉ちゃんが作ってくれるか、外で食べたり買って済ませたり…。





とにかく料理というものをしたことがない……けどまあ、粥なんて簡単だよな。





どうせ水と米だろ。





仁菜のためだ。やるしかないと、スマホで調べた作り方を頼りに作り出した。