嘘つき男子の愛し方





それを聞いた桃は、驚いて目を見開く。




「今、なんて?」




黙る俺に、
見るからに不機嫌な顔になる桃。




「どうして?あたしだよ?今、晴が抱いてるのはあたしなんだから!!!」




そう言って、自分から行為を続けようとする桃を振り払って離れた。




「悪いけど、帰るわ」




「ま、待って!ちょっと、晴!」




脱ぎ散らかしていた服を着て、呼び止めてくる桃を置いてホテルから出た。