「わ、ごめんっ!…えっと、何??」
振り返った晴くんの顔には、薄く眉間にシワが寄せられている。
「だから、その…」
「う、うん?」
なになに…!!?
なんか私、気に触るようなことしちゃったかな?
さらに深くなる眉間のシワに、
一体何をしたか…。と、少しパニックになりながら、自分の行動を振り返っていると
「…かわいい」
「へ?」
「だから!…っ、今日の仁菜可愛い…な」
かわ…、いい?
私が、可愛い…。
何度も言わせんな。と、口に手を当てながらそっぽを向いた晴くんに、
つられて私まで真っ赤になる。
「っい、行くぞ映画の時間まにあわねぇ」
また晴くんに手を引かれて、嬉しくなった私は、今度はちゃんと隣を歩こうと少し小走りで追いついた。

