「……っ、くしゅん!!」
「…姉ちゃん。さっきからくしゃみばっかしてっけど、風邪?」
テーブルで朝ごはんを食べる私の前の席に座りながら、眉間に皺を寄せて私を見る智希。
「んー、ちょっと鼻むずむずするくらいだから大丈夫大丈夫!!」
両手でガッツポーズを作って、私は笑顔で智希にそう言うも、
「あっそ。どーでもいいけど俺に移すなよ」
なんて、血も涙もないような返事を返してリビングから出て行った。
「ちょ…、今のはちょっと酷すぎな…っくしゅん!!」
あーあ…
智希もちょっと心配してくれてたり…
なんて思った私がバカだった。