「ご馳走様」





そう言いながらペロッと自分の唇を舐めた晴くんの姿に、またドキドキさせられる。





「もう。こんなの甘すぎるよ…」





ドキドキしすぎて、心臓破裂しそうだもん。





「ふっ、真っ赤だな。仁菜」





笑いどころじゃないです!





「まあ、でも。12月24日。1年で1番嫌いな日だけどさ、仁菜のおかげで1番幸せな日だわ。ありがとな」





そう言ってくれたことが、
何よりも嬉しかった。