「ん。」





「あ、ありがとう」





片桐くんから、淹れてきてくれた紅茶を受け取って少し飲んでみる。





さっきまで雪が降ってる外にいたから、芯まで冷え切っていた体がほぐれていく感じがした。





さっきからずっと黙って座っている私の前に立ったままの片桐くん。





少し落ち着いた私は、そんな片桐くんをしっかりと見つめながら口を開いた。





「あのね、片桐くん。私と祐大くん、何もないから…」





それが私の思い違いだとしても、
もうただ伝えるしかない。





「祐大くんのことは大好き。だけどそれは友達としてで、好きって言ってくれたのは嬉しかったけど断ったから…」