嘘つき男子の愛し方







仁菜から見えない位置に来てから、
深呼吸して心を落ち着かせる。





てかマジでなんで仁菜が俺ん家にいんの!?





いまさら何しに来たんだよ。





祐大は!?





今ごろ、仲良く楽しんでるんじゃなかったわけ!?





わけわかんね、意味わかんね。





あー、もう。





動揺する心をなんとか落ち着かせようとするものの、





心のどこかで変に期待してしまう。





とりあえず、仁菜の話聞こう。
落ち着いて平常心で。





そう自分に言い聞かせて、
淹れた紅茶を仁菜の元へ持って行く。