掴んだ腕は、冷たく冷えきっていて 「とりあえず、中入れよ」 そのまま仁菜を引っ張って家の中に入れた。 おとなしくついてきた仁菜をリビングの椅子に座らせて、ヒーターを最大にしてつけて、側にあった毛布を渡す。 「今何かあったかいの持ってくるから待ってて」 仁菜を椅子に座らせたまま、俺はキッチンに移動した。