嘘つき男子の愛し方







結局あの後も大翔と尚人さん、姉ちゃんにもからかわれて質問攻めにされた。





姉ちゃんが用意した飯も食べて、なんだかんだ言って結構楽しい時間が過ごせた。





もうすっかり遅くなって、一段と冷え込んできた帰り道。





帰り道の選択をミスったと後悔したのは駅前の大通りを通った時だった。





イルミネーションのキラキラとクリスマスツリー、綺麗に装飾された店。





歩いてるのは大体がカップル。





そんな中、一人で歩いていることに少し虚しさを感じた。





仁菜…。





無意識のうちに、そう考えてしまっていた自分にとことん愛想がついた。