「さっきから何の話してるの?晴の新しい彼女?」 寝てると思いきや、むくっと起き上がったのは姉ちゃんの旦那で俺の義兄の尚人さん。 「仁菜って子でさ、」 大翔が面白そうに尚人さんに仁菜のことを話し出した。 尚人さんも尚人さんで、面白そうにニヤニヤして聞いてるし。 …この似た者親子が。 もういい、勝手にしてろ。 そのまま止める気にもなれずに、盛り上がっている二人の会話を俺は黙って聞いていた。