ずっと待ち続けて、辺りも薄暗くなってくる。 気温もどんどん下がってきて、ポツポツ降ってきていた雨がやがて雪に変わった。 「片桐くん…。」 少しでも熱を逃がさないように、三角座りで門の前に座りっぱなし。 家の前を通る人がそんな私を不審な目で見てくる視線も、今は全然気にならない。 片桐くんに会いたい。 側にいたい。 ただそれだけーー。