この様子じゃあ片桐くんも留守かな?
もしかして、女の子と遊んでたりして…
本当は、大切な人が他にいるとか…
クリスマスイブだし、お誕生日だし…
一度考えるときりがなくて、
自分でも嫌になるほどマイナス思考になってしまう。
でも、私のことなんか
もうどうでもよくなってたとしても
まず初めっから全部嘘だったとしても
この気持ちは伝えたいから。
ここで片桐くんを待とう。
家の前で待ってたら、いつか片桐くんが帰ってくるだろうし。
そう思って、片桐くんの家の門の前に座った。
家の前で待ってるなんて気持ち悪いと思うけど、今の私にはこうする以外何も思いつかなかった。