「ハーーーール!会いに来たよっ」




朝っぱらからうぜぇやつの登場。




周りにいた女子たちを掻き分けて
俺の目の前に来たこいつの名前は岩谷桃。




「最近全然電話出てくれないし、桃さみしいよ〜。」




「晴の彼女はあたしだけなんだからね!」




そう言いながら、
俺の右腕にしがみついてきた。




確かに桃とは付き合っていた。
前にな。




でも少し前に振ったし、
しかも付き合っていた当時も、俺の中じゃただノリで付き合っただけで




顔が可愛い以外、特になにもなかった。




…のくせに、未だにベタベタ引っ付いてくるんだよな。面倒くせぇ。




それより、俺忙しんだよ。