「しっかりしろよ〜!!」





祐大くんに笑われて、
恥ずかしい反面、自分のバカさに呆れた。





「まあ、そんなことだろうと思ってたけどさ。ちょっと待ってろ」




持って来といて良かった…と呟いて
ポケットから出した紙とペンで何か書いてくれてる祐大くん。





少しして渡されたその紙には、最寄り駅から片桐くんの家までの地図が書かれていた。





「これでなんとか行ってみて。わかんなかったら連絡して。教えれる限り教えるからさ」





「ありがとう!」





もらった紙を大切にポケットにしまった。





あーもう。本当に、なんて…
なんて優しい人なんだろう。





祐大くんには、たくさん優しくしてもらったのに…。





私はなにもしてあげれてないのに…。