嘘つき男子の愛し方





歌い終わった後、みんなからの拍手をもらったけど、軽くお辞儀してから微笑むのが精一杯で、





雪崩れ込むようにソファに体を預けた。






あの曲の歌詞と私がぴったりなんて、





そんな、これじゃあ私、





片桐くんのこと好きみたいじゃん…。





でも、本当にあの歌とピッタリなんだよね。





一緒にいるとなんか落ち着かないとか





ちょっといいように見られたいとか思ったり





今日も、会えなくて焦ってる。





祐大くんとのこと、勘違いされてるんだとしたら早く違うって伝えたい。





傘、ありがとうって言いたい。