嘘つき男子の愛し方






「私は…その、ジュース好きだから…。」





「は〜ぁ!?なんだそれ。せっかく来たんだし1曲くらい歌えっての!」





な。仁菜!…っと、私の肩をポンポン叩くと、どこからかデンモクを持って来て操作する。





「はーーい。じゃ、今度は仁菜の番なー!割り込み入れちゃったから〜」





マイク越しに、みんなに聞こえる大きな声が響く。





「ちょ、え!!?私の番!?」





「大丈夫。絶対知ってるからこの曲。無理だったら助けてやるからさ」





そ、そう言われても…。





無理やりマイクを掴まされて、みんなの視線が私に集まる。