嘘つき男子の愛し方







最初はトイレかな?なんて思って待っていたけど、一向に戻ってくる気配はない。





もしかして、今日来てない…??





それじゃあ、会えないじゃん。





このモヤモヤした気持ちを早くなんとかしたいのに…。






カラオケよりもそのことで頭がいっぱいな私は、みんなが盛り上がっている横で、ずっとひたすらドリンクバーのジュースをちびちび飲み続けているだけ。





「仁ー菜ー。仁菜は歌わねぇの?」





そんな私に気を使ってくれたのか、祐大くんが隣にきて話しかけてくれる。