「どの子のお家の方ですか?」 「えっと、笠原梨々香の…「仁ーーー菜ちゃん!」 「うわ!!?」 今日は私が代わりに迎えに来たことを先生に説明しようとしていた時、 梨々ちゃんの私を呼ぶ声と同時に 体へのずっしりとしたタックルをくらって、少しふらついた。 「先生!この人は私の従姉妹のお姉ちゃん!!怪しい人じゃないから大丈夫♪ 」 にんまり笑った梨々ちゃんが、私の腕を掴んでブンブン振り回す。 「そうなんだ!お迎えお疲れ様です」 先生に軽く頭を下げられて、私も焦って頭を下げた。