嘘つき男子の愛し方






それを見ていると、急に全身の力が抜けて、フラッとふらついたところを祐大くんが支えてくれた。





「ごめん祐大くん。ありがとう」





祐大くんの腕から離れると、くしゃくしゃに丸められて落ちているテストを拾いに行く。





あー。だめだ…。





それを見ると、ますます涙が浮かんできて、視界がぼやけてきた。





「ごめんね祐大くん。私、今日はもう…」





これ以上、こんな風に泣いてる顔を見せるわけにはいかない。





告白してくれたのに、曖昧にするのは悪いってわかってる…けど、





今はもうここにはいられない…。