「玲子先生のこと仁菜に協力してもらってた時から、実は惹かれてたのかも知れねぇ。」 私を抱きしめたまま、 祐大くんは言葉を続ける。 「仁菜のひたむきって言うか、真っ直ぐで、頑張り屋で、でもどこ頼りなくて、守ってやりたくなるようなとこ」 「すげぇ好きだ。仁菜が好き。」 目の前にある祐大くんの胸がすごくドキドキってなってて、自分の顔が熱くなっていくのがわかる。 「今度は、逃したくねぇんだ…」 ぽつりとそう呟いて、そのまま黙る祐大くん。