嘘つき男子の愛し方






ーーーーそれから数分たったころ。





なんとか心も落ち着いて、
暖かい太陽の光を浴びながら少しうとうとしていたそんな時。





ギッシ…。





「えっ!?な、なに!?」





突然座っていたベンチが横に傾いて、
びっくりして目を開けた。





傾いた方に目をやると、
隣に座っているのはウサギ。





…の着ぐるみ。





なんでこんなところにうさぎの着ぐるみが…





なんて思いながら、
しばらくうさぎと見つめ合った後…





突然うさぎが自分の頭を手で持ち上げだして、私は少し身構える。





「俺。」





笑いながら、
中から顔を見せたのは片桐くん。