嘘つき男子の愛し方






無理やり手を掴まれて握手させられる私に




またまた視線が突き刺さる。




睨むなら、せめて私の気づかないところで睨んで欲しいよ…。




クラスの女の子たちの目線は、
日に日にキツイものになっていってるし。



片桐くんは、
そんなことこれっぽっちも気にしないし。




私の思い描いていた高校生活、
こんなのじゃなかったはずなのに。




隣の席だと、避けるのも難しくなるだろうな…。




そう考えながらも、
なんとか関わりたくない私は全力で片桐くんを避けて、話しかけられても無愛想を貫き通した。