ーーーー文化祭当日。 朝早くから来校者が大勢来て賑わっている校内。 生徒も生徒で、自由に回ったり、仮装したり、写真撮ったりで楽しんでる。 「はぁ…。」 そんな中、俺はさっきからため息の嵐。 理由?理由なんて、これしかねぇだろ。 朝、学校に着いて早々。 クラスの女たちに囲まれて着せられた執事服。 そしてひっきりなしに聞こえる俺を呼ぶ客席の声。全員女。 片桐くーんとか、晴こっち来て〜だとか 振り回されっぱなしだ。 おかげで今日まだ1回も仁菜に会えてないっつーの。