「そっか。ならよかった…。」





ぽつりと呟いた祐大くんの声が少し聞こえにくくて、




「え?なんて?」





そう聞き返したけど、なんでもねーよ。と誤魔化されてしまった。





…祐大くんって、好きな人いるかってよく聞くよね。





前にも、


祐大くんが玲子先生の事が好きだって私に教えてくれた日。
あの時にも聞かれたような…。??





「よっしゃ。早く買い物済ませてロールケーキ4人で食べようぜ!」





そう言って、早足にカートを押して行く祐大くんの背中を見ながら





まあ、…いいのかな?





そう思いながら後を追った。