!!!?
いきなりすぎる質問に、びっくりする。
「いる?」
焦る私に、更に聞いてくる祐大くん。
「いっ、いない!いないよ!」
咄嗟に慌てながら言っちゃっけど、
本当にいない。…いないんだ。
「晴は?最近結構に喋ってるし、今日も買い出しの前喋ってたろ?」
「…え!?」
私の心が読めたかのように、
今ちょうど頭の中に浮かんでいた片桐くんの名前を出されて更に焦る。
ってか、今日も喋ってたって…。?
もしかして…さっきのあれのことかな?
ふと頭に浮かんだ、教室での片桐くんとのやりとり。
…さっき、買い出しのメンバーを決めてる時。片桐くんに一緒に買い出し行かないかって誘われた。
でも、女の子たちが執事服の試着がしたいから。と言って、結局冬華と祐大くん、山手くんと私で行くことになったんだ。
「晴は…?」
片桐くんは…
片桐くんは私のこと好きだって言ってくれてるけど、
私の気持ちは、好きとかじゃなくて
きっと片桐くんのこと、
「…と、友達。友達だよ!」
そう。
友達…。そう思ってるんだ。
私はきっと。

