謝ってくれたことは、素直に嬉しかった。
もし片桐くんが言っていた、私といて楽しいと思った。ってのが本当だったなら、
私と同じこと思ってたんだ。…なんて思ったりもした
けどその反面、本当はまた遊び半分に言ってるだけかもしれない。と思ってしまう心もある。
私を好きって言ってくれた言葉も
本当なのか、信じられない。
だって、あの片桐くんが
本気でこの私を好きになるなんてあり得なさすぎるんだもん。
そして…そのことに対してドキドキしている私自身もあり得ないわけなんだけど、
きっとこれは、誰かに告白されるのなんて初めてだから、ただ慣れていないから、ドキドキしてるだけ。
相手が片桐くんだからとか
関係ないんだよ。
ただ、それだけ。
そう心に言い聞かせて、
まだドキドキうるさい胸をしずめるために、早く寝てしまおうと必死に眠りについた。

