「私。今日はもう寝るね」
それだけ言い残して、リビングを出た。
部屋に入ると、そのまま一目散にベッドに寝転がる。
今日の夕方。
片桐くんと話してから、胸がドキドキってうるさい。
家に帰るまでも、帰ってきてからも
気を紛らわそうとすればするほど思い出してしまって
頭の中に
片桐くんの顔が、そして言葉が鮮明に浮かんでくる。
あーもう。私ってば
なんでこんなにドキドしてるんだろう。
相手は片桐くんだよ?
大嫌いって思ってたじゃん。
謝ってくれたからって
…好きだって言われたからって、
そんなことで、気持ちがコロコロ変わっちゃうようじゃ、
いつも片桐くんの周りを取り巻いている女の子達と同じじゃん。

