「晴。なんだよムスッとしちゃってさ」
「別に」
そう言いながら俺の前の席に座る祐大。
「どうせ、仁菜に無視されてるからだろ。」
そう言われて何も答えずに、女子たちと楽しそうに喋っているいる仁菜の方を見る。
相変わらず教室の中でも避けられてるし、話しかけれても無視される。
「なあ。俺にいい考えがある。」
突然そう言いだす祐大。
どうせ、ろくなもんじゃねぇだろ。
そもそも、元の原因である罰ゲームを考えたのお前だし。
「気にならねぇの?はーるくん?」
そう言いながら、無視する俺をニヤニヤしながら見てくる。
「やめろ。……で、なに?」
俺がそう聞くと、満足そうに笑う。
「ま、俺に任せとけって。今回だけは手助けしてやるからさ」
「…は?今回だけって、なにが? サッパリわかんねぇし。」
理解できてない俺に対して、
じゃ、放課後一緒に帰ろうぜ。
とだけ言い残して祐大は席を離れた。