嘘つき男子の愛し方







ーーーしばらく沈黙が続いた後…






先生がゆっくり口を開く。






「松浦くん。ありがとう… でも「だから」





そんな先生の声を遮って、
松浦くんが声を上げる。






「だから、先生はその人のとこに行くべきだ」





「…え?」





「俺、先生のことが好き。だからこそ、幸せになって欲しいんだ。先生もその人のことが大好きなんだろ?今も。」






その言葉を聞いて、
先生は、ゆっくりと頷いた。





「好きな人に幸せになってほしいって思うのは、大人でも、俺みてぇなガキでも一緒なんだよ。」





その言葉にまた、
今度は涙を流して頷く先生。