「姉ちゃん。俺、今さら気付いたんだ」
いつものように実家に遊びに来ている姉ちゃんに、仁菜のことを話した。
罰ゲームで近づいたことが
仁菜にバレてしまったこと。
仁菜のことが好きだと気付いたこと。
祐大と仁菜が最近仲良いことも。
この気持ちは、
もう仁菜に届きそうにないことも。
「俺、どうしたらいい?」
一通り、今までのことを喋り終えた。
すると、姉ちゃんは表情一つ変えずに俺の顔を見てくる。
「この鈍感バカ野郎」
「は!!!?」
「全く…。そんなの前から知ってたよ。やっと気付いたんだね。」
ため息まじりに、
姉ちゃんがそう言った。