注目されながら、引いた紙を開くと 『5』の数字だけが書かれていた。 わけのわからない俺以外のクジを作った奴らは、おおおお!と声を上げる。 「女子の出席番号前から5番目は…」 「笠原さんだ!」 祐大から聞いた名前に、 首をかしげる。 笠原…? どんな奴だっけ? 「笠原さんだよ。笠原さん」 「ほら、そこの席に座ってる子!」 色々説明してくれるけど、 あまりピンと来ない。 そんな俺をよそに、何日で俺がその子を落とせるか、賭けまでし出した。