クラスのことや、最近会ったこと。
お互いに色々話しながら中庭で待っていると。
また、さっきの男の人が中庭へやってきた。
用事、終わったのかな？
なんて、コソコソっと祐大くんと話していたその時…
男の人の隣を歩いている人に目がいった。
「先生…」
そう声を漏らしたのは祐大くん。
よく見ると、男の人が玲子先生の腕を掴んでいるのが見えた。
ただならぬ雰囲気の2人。
そのまま、先生と男の人は学校の門から外へ出て行った。
「仁菜。ちょっと付き合って。」
「えっ？…ちょっ！？祐大くん！」
返事もしないまま、祐大くんに腕を引っ張られながら後を追う。
