ーーーーー 「次のテストで、3つ以上欠点取ると、本気で進級やばいから覚悟しとけよ片桐」 「はいはいー」 だるい担任の話を何分も聞かされて、やっと教室から出た。 「うわー、もうすぐ5時だし…」 担任に頼まれた通り教室の鍵をかけて、 鍵を返しに職員室へ向かうために歩き始める。 少し横目に廊下の窓から下を見下ろすと、中庭のテニスコートでテニス部が練習してるのが見えた。 頑張ってんだな。すげぇなー。 …なんて、ボーッと考えながら少し見ていると、反対側の校舎の廊下に目がいった。