次の日の放課後。
早速、松浦くんの連絡先ゲット作戦を決行することになった。
「先生、連絡先教えてくださいでいいよな」
「ストレートに言った方が、何気なくて怪しまれないよな」
職員室のドアの前に来て10分。
松浦くんはずっとブツブツ独り言を呟きながらドアの前を行ったり来たりしている。
「大丈夫だよ。私も言うし!…ね?」
「だよなだよな。笠原さんに協力してもらってんだから」
女の私も一緒に頼んだら、
教えてくれやすいんじゃないかってことになって
私も玲子先生の連絡先を知りたがっている。という設定にしてある。
「松浦くん。本当に大丈夫だから」
もうこの際私が開けよう。
そう思って、職員室のドアに手をかけた。
その時ーー

