「先生の連絡先ゲットしたいんだ。でも俺一人だと頼みにくくてさ…協力してくんねぇかな?」
…連絡先? 協力?
「私が!!?」
「うん。あんなひでぇことした俺が、協力なんて笠原さんに頼める義理じゃねぇんだけど」
両手を合わせて、少し俯いたまま
松浦くんが言う。
「このこと、話してるの笠原さんにだけだからさ…」
…そう言えば
松浦くん、前に他の子には内緒にしてるって言ってた…
松浦くんには、危ないところを助けてもらった恩があるし。
「いいよ。協力する!」
なにより私の性格上、悩んでる人はほっとけない…。

