嘘つき男子の愛し方






「それで、話って?」




「うん。」




飲み物だけ頼んで、椅子に座った直後…





「ごめん!!!!」




いきなり謝られて、ビックリする。




「待って松浦くん。頭上げて?」




私がそう言うと、松浦くんはゆっくり頭を上げた。




「罰ゲームのこと。聞いたんだよね?」




罰ゲーム。
その言葉を聞いて、少しハッとする。




「うん…。聞いた。」




「罰ゲームしようって言い出したの、俺なんだ」




「えっ!?」




予想もしていなかった言葉に、
さらに驚く私。




「軽い遊びのつもりだったんだ。けど、こんなこと絶対しちゃだめだった」




「本当に、ごめんなさい」




また頭を下げて謝る松浦くん。




「謝って済む問題じゃねぇと思うけど…本当にすみませんでした」




そのまま、頭は一向に上がらない。




「松浦くん。顔上げて?もういいから」




「けど…」




「大丈夫。」