こんな事は望んでいなかった。
私は彼が大好きだった。
人間よりも彼に恋をしていたと思う。
学校から帰ってきた後も暗くなるまで遊んでいた。
春も夏も秋も冬もずっと一緒だった。
家の中で飼わせてくれない親に内緒で、こっそりと自分の部屋に入れてあげたり、冷蔵庫から魚を盗んで食べさせたり。
一日中部屋の中で過ごしてて少し目を離した隙にうんちされてお母さんに怒られて泣いたこともあった。

そんなことをしても大好きだから許せた。

ねぇ、目の前で眠ってるあなたは私のことがすきでしたか?