光に愛されし者

ピリリリリリリリリリーーーーーーー

先ほどから目覚ましが何度目かわからないくらい何度も鳴っている

そしてその数分後、少年の手によってようやくその目覚ましが鳴り止む

「あ……遅刻する」

そう言い少年はゆっくりと起き上がると手短に支度をする

準備が終わると階段を降りてそのまま玄関へ向かう

そして玄関の扉に手をかけたまま後ろを振り向き誰もいない家のなかへ向かって一言つぶやく

「いってきます」


少年は一応これでも慌てて家を飛び出す

今日はeggになる試験があるからだ

場所はここ、天界
この天界では魔法が存在する