「おにいちゃんのたいせつなひと、たすかる。おにいちゃんは、しんじないと!」 彼女は、僕より逞しかった。 まるで、確信しているような。 まだ幼いその子。なのに、その逞しさはなんだろう。 僕の方が断然年上なのに、きっと彼女が上だ。そう感じたんだ。